夕映え 宇江佐真理 [本 宇江佐真理]
☆☆★★★
幕末の本所にある一杯飲み屋を舞台にした物語。
宇江佐さんの作品は大好きで、本当に良いものを書く作家だと思う。
この本も市井ものの良さは出ていて良いのだが、松前藩への強い拘りが良さを大きくスポイルしているように感じた。
他の私の好きな時代小説作家も生まれ育った地方の藩を舞台にする人も多い。
宇江佐さんは北海道で松前藩なのだろう。
勿論そのことは何ら問題なく、逆に今後の宇江佐さんに期待している。
ただ、本作では松前藩と幕末の動乱について主人公達の関わらないところまでの描写が続く。
私としては素直に市井ものとして楽しみたいと感じた。
私は宇江佐さんの作品は読む前より大きく期待してしまうところがあり、
そのせいかとも思う。
2010-08-05 06:54
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0