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ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 三上 延 [本 三上 延]
ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫)
- 作者: 三上 延
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2011/10/25
- メディア: 文庫
☆☆☆★★
跳ばしてしまったシリーズ2作目を読んだ。
1作目、2作目同様、軽くて面白く、すぐに読み終わる。
十分に楽しめた。
文体も騒がしくなく好感の持てるもので、
登場人物も良いと感じる。
4作目も楽しみに待ちたい。
今日を刻む時計―髪結い伊三次捕物余話 宇江佐 真理 [本 宇江佐真理]
☆☆☆☆★
宇江佐さんの髪結い伊三次シリーズ。
オール読物で読んでいたので、ほぼ再読の様なもの。
伊三次や不破も脇にまわりその子達が話の中心となっている。
シリーズ初期の方が面白い様な気もするが、
この本も慣れ親しんだ、安心感のある、楽しい読書時間を過ごせた。
この楽しい時間が大切だと思う。
タグ:宇江佐 真理
蜩ノ記 葉室 麟 [本 葉室麟]
☆☆☆☆☆
葉室さんの直木賞受賞作品。
武家物。刃傷沙汰を起こした青年藩士と幽閉先での家譜編纂と十年後の切腹を命じられた藩士の話。
元々が好きなジャンル。そして作者が葉室さん。直木賞受賞作品。
大いに期待をして読んだ。
その期待を裏切らない面白さ。素晴らしい本だと感じた。
武家物は好きで読みたくなる。
しかし、書く側にには色々と制約される事も多く思うようには表現出来ない事もあるのではないだろうか。実際、少し似たような話になったり、かえって個性を出そうとしてか突飛な話になっている物もあるように感じる。
本作品は、実に良く考えられた設定だと感じる。
文体も落ち着きのあるもので、内容にふさわしい。
今まで読んだ葉室さんの作品は、独特の癖を感じたが、今回は感じなかった。
幽閉先で家譜編纂をしている人は、あまりに正しく、ぶれず、心が強く、静謐で美し過ぎるが・・・
本書は、必ず再読したい本格の時代小説。
タグ:葉室 麟
ポニーテール 重松 清 [本 重松清]
古道具 中野商店 川上 弘美 [本 川上 弘美]
☆☆☆☆★
古道具店に勤めた女性の恋愛物語。
面白く最後まで読めた。
読んでいくと本の作る空間に馴染んでいく。
引き込まれると言うよりも、慣れていくとか馴染んでいくといった感じ。
大分前に読んだ”センセイの鞄”と同じように、
ごく自然なエピソードの積み重ねで物語は流れていく。
その中でその空間や登場人物が的確に表現されていると思う。
突飛な登場人物も居ないし、強引な展開も無い。
それでいて面白いのは素晴らしい。
この恋愛自体はじれったい感もあるが、主人公には好感が持てた。
女性が読めば、私より楽しめるものと感じる。
”センセイの鞄”と同等に良い本だと思う。
タグ:川上 弘美
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