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楽隊のうさぎ   中沢 けい [本 中沢 けい]


楽隊のうさぎ (新潮文庫)

楽隊のうさぎ (新潮文庫)

  • 作者: 中沢 けい
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2002/12
  • メディア: 文庫



☆☆☆☆★

久々の更新。
以前より読書量も落ち、再読ばかりしていたので,,,
藤沢周平を読み直したり、iPhoneで青空文庫の、シャーロック・ホームズや
堀辰雄とかの古典を読んだりしていました。

さて、この作品、面白く読めた。
私は、楽器は全く出来ないが聞くのは好きだ。
この本の主人公は、男子中学生で吹奏楽部の打楽器担当。
音を出す緊張感が伝わってくる。

周辺の人物にも話を展開しやすそうな人々が登場しているが、あまり書き込まれていないように感じるのは、主人公により焦点を当てるためか。
主人公などの男の子は女性作家が書く男の子という感じが強いが、物語の邪魔には感じない。

一つ気になった点は、脈絡もなく不意に場面が変わってしまったように感じ、
飛ばしてしまったかと錯覚した事。
このような本の場合特に斜め読み気味になる場合が多いので、自分のせいかもしれないが。

とはいえ音楽の楽しさまで感じられたし、男の子の成長物語として楽しく読めた。



タグ:中沢けい
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