図書館の水脈 竹内 真 [本 竹内真]
☆☆☆★★
村上春樹さんの"海辺のカフカ"に惹かれた若い男女と中年作家の物語。
普通に楽しめました。
読みやすく、あたたかい感じ。
しかし少々物足りない感じが残った。
失礼ながら、若干浅いかなーと思う。
もっと書き込んであれば、より楽しめたと感じる。
竹内真さんの作品は分量があるもの方が、描写方法的にも良いような感じがした。
タグ:竹内真
自転車少年記―あの風の中へ 新潮文庫版 竹内 真 [本 竹内真]
風邪で寝込んでいる。かなり本が読めた。
大分前、インフルエンザで倒れていた時、鬼平を読み進めた事を思い出した。
☆☆☆☆★
以前、この記事で記録した"自転車少年記"の続編。
続編というよりも別稿と言うべきか。
設定も物語も同様。
長編のハードカバー版で語られていた内容を回想の中に織り込み、更にそれ以降の話を書いている。
この本単体で読んでも面白い。
しかし私が思うには、やはり長編のハードカバー版から読むのが良いと思う。
長編のハードカバー版で詳細に語られている少年らの成長と自転車への取り組みが、この本の基盤となっていると思う。
後半少し予定調和的な感じを受けたが、十分に楽しい作品。
作者のブログによれば、続編を刊行予定とのこと。
是非読みたい。期待して待ちたいと思う。
ワンダー・ドッグ 竹内 真 [本 竹内真]
☆☆☆★★
☆は3つとしましたが、好感の持てる本で十分に面白い。
ただ、近い時期に再読したいと強く思えなかったので・・・
県立高校のワンゲル部で飼われた犬をめぐる人々の物語。
ワンゲル部の話なのだが、山登りやキャンプ等の野外活動の場面は驚くほど少ない。
その分、高校での場面が多い。
ワンゲル部がというよりも、学校で犬が飼われることによる、周りの人の変化や成長の物語となっている。
文体は分かり易い。
すこしわまりくどく稚拙な気もするが、誠実に書かれていると感じる。
なぜか、好感がもてる。
楽しめる作品だった。
タグ:竹内真
自転車少年記 竹内 真 [本 竹内真]
☆☆☆☆★
大変面白く読めた。
読むと自転車に乗りたくなる。
一昨年クロスバイクを買ったが、ロードにしておけばと後悔。
幼いときからの仲間の成長物語。
自転車好きな二人が自転車を通じて仲間が増え成長していく。
タイトルは少年期だが、社会人まで描かれている。
著者の代表作と思われる「カレーライフ」と同様、多くの言葉を使い丹念に書かれている印象。
ストーリーも良く、人物もうまく書かれていると感じた。
自転車に乗りたくなる一冊。お勧めします。
タグ:竹内真